質問者の現在のクルマ

乗っている車
予算
平均走行距離
2006年式キューブ
1.5Lモデル(新車)
150万円 1.5万km/年

>>車を40万円安く購入するには?

主な用途

平日:買い物、子供の送迎
休日:家族レジャー(自宅から半径5km以内買い物、月1回程度の旅行)

30代前半の親2人が日常的に運転し、ファーストカーとして使用。
子供2人でチャイルドシートを使っているがいずれキッズシートも使えるように。

希望(こだわりポイント)

  1. とにかく実用性。
  • チャイルドシートに子供をセットするにも窮屈でない
  • 旅行に出かけるので広いトランク(バッグ積載のため)
  • 子供用自転車をトランクに載せたい

積載量を多くしたいが、たくさん荷物を載せてパワー不足が心配。
あまりにパワー不足が露呈するようだったら予算を上げて高い排気量のグレードにするのも考える。
軽自動車・普通自動車はこだわっていない。
候補はソリオ、ポルテ・スペイド、NBOX、スペーシア

現在の悩み

自転車を載せたいが親2人+子供2人で合計4人乗るので座席を倒さずに自転車をトランクにしまえる車が良い。また、できれば燃費も意識したい。今の車がくたびれてきて燃費がかなり悪くなってきたので変えたいと思っている。維持費も考えてレギュラー車で燃費が良いものがほしい。
広さが欲しいので、トールワゴン系を考えている。

カーコンシェルジュの回答

新車で購入後、7年目を向かえた旧型の愛車・日産キューブ(2006年式)が走行10万kmを突破して乗り換えを考えている家族(仮にAさんとします)の愛車を検討します。

候補に挙がったクルマは4車種です。小型車のトヨタ・スペイド(ポルテ)、スズキ・ソリオ。軽自動車のホンダN BOX、同じく軽自動車のスズキ・スペーシアです。

現在、乗っている旧・日産キューブとコンセプトが同じコンパクト系トールワゴンとされるカテゴリーのクルマです。愛車の使い方は平日の買い物や子供達の送迎、休日のレジャー・旅行が中心です。

年間1万5000kmの走行を軽自動車でこなせるか?

まず、Aさんの現状の用途でもっとも気になるのが東京近郊に住んでいる家庭のクルマとしては年間走行距離が非常に多いことです。年間1万5000kmという走行距離は、一般的な家庭の自家用車の2〜3倍強に当たります。恒常的に買い物や送迎などで毎日30kmほど走り、週末のレジャーで1カ月に400〜800km走る計算です。これだけの走行距離を稼ぐには高速道路の使用頻度も高そうです。この距離を軽自動車でこなすのは、かなり厳しいような気がします。少なくとも軽自動車ならターボチャージャー付きエンジンが必須といえるでしょう。

選択した4台のなかでもっとも動力性能に余裕があるのはトヨタ・スペイド(ポルテ)です。4台のなかでいちばん大きな1.5Lエンジン(109ps/13.9kg.m)を積んでいます。
1.3Lエンジン搭載モデルもラインアップしていますが、スペイドにはパワー不足でしょう。

他の3台に比べて150〜200kgほど重たい車重なので1.5Lを選択した方が無難だと思います。ただ、それなりに車両価格も高く、最廉価版のXで159万円、そこそこの装備のF/Yで164万円となり予算をオーバーします。

コンパクトなトールワゴンの荷室はミニマム?

次に、オーナーがもっともこだわるユーティリティの問題です。ラゲッジスペースの余裕、およびリアシートに装着したチャイルドシートへのアクセスのし易さです。
候補に挙がった4台はすべて全長4m未満のコンパクトカーです。室内長も2200mm前後で同じような寸法です。ここに4名分のシートをレイアウトするとラゲッジルームはミニマムです。

この種類のクルマで荷物をたくさん積載するには、リアシートのアレンジ機構を使って臨機応変に荷室を拡大して、積載に対応することが前提になっています。
シート・アレンジの方法は4車4様です。4名乗車して「子供用の自転車が積載できる」かどうかを含めて、実際にショールームで試されることを勧めます。

「4名乗車で自転車を積載する」のは、コンパクトなトールワゴンにとって、かなり高いハードルだと思います。加えて、シート・アレンジは多彩でも「その方法・手順が非常に面倒・煩雑で、一切アレンジしなくなった(したくない)」というミニバン系ユーザーが多いのも事実なのです。

シート・アレンジは、けっこうな力仕事でもあるのです。
リアシートに装着したチャイルドシートに子供を乗せるのは、たいへんな作業です。候補車4台はともにISOFIXに対応したチャイルドシート固定機構が備わっています。また、リアドアがヒンジ式のふつうのセダン系に比べて、スライドドアを採用するトール系ワゴンはチャイルドシートへのアクセスは楽に行えます。

この点、スライドドアが助手席側だけのスペイド(ポルテ)は注意が必要です。ただし、スペイドの広い車幅と助手席の大きな前後スライド量が貢献してくれるかもしれません。これも販売店の展示車両で確認しましょう。

実用燃費は動力性能と反比例する?

冒頭で述べた動力性能とトレードオフとなるのが「燃費」だと一般的には思われています。性能が高い(排気量が大きい)クルマのほうが、小さなクルマの燃費に比べて悪いという論理です。
実際に候補車4台のJC08モード燃費のカタログ値を比べると、軽自動車のスズキ・スペーシアTターボ(FF)が26.0km/L、ホンダN BOXターボ(FF)が20.8km/L、1.2LモデルであるススキのソリオG(FF)が20.6km/L、1.5Lのトヨタ・スペイドXが19.0km/Lとなっています。一応、排気量の順に並んでいます。

なかで光っているのは、ハイブリッドカーにも匹敵するスズキ・スペーシアTターボの燃費でしょうか。しかし、残念ながら実際の走行燃費はカタログ値どおりにはなりません。パワーの無いクルマに大人がフル乗車して荷物もいっぱい積んで走ると、どうしてもアクセルを深く踏んでしまいがちです。思ったようにクルマが加速しないからです。ところが同じ荷物を積んでフル乗車してもパワーに余裕があればパーシャルスロットル領域でも余裕を持って加速し走ります。

特にアップダウンの多い山道や高速道路で顕著な差が生まれます。こうした場面で排気量の大きなクルマの燃費が小さいクルマの燃費を逆転することもあるのです。あくまで仮定ですが、走行シーンや運転の仕方によってスペイドとスペーシアの燃費が逆転する場面もあり得るのです。

愛車をこれまでどう使ってきたか、また今後どのように使うのかによって、十分な検討が必要ですね。高速道路や郊外のワインディング走行が多いのなら、排気量が大きいクルマの方がストレスのない運転ができますし、燃費が急速に悪化することもありません。

子供の成長を考えて、長く乗るなら……。

こうして比較検討しても悩みが尽きない愛車選びではあります。が、ここで一応の結論を探ってみます。

Aさんの年間走行距離がいちばんのポイントとなりそうです。現状のキューブのように、この先6〜7年間乗り続けると、子供達もチャイルドシートを使わなくなりそうですし、この期間をパワーに限界がある小さな軽自動車で乗り切るのはかなりしんどいと思います。

パワー&トルクに余裕があるトヨタ・スペイドあるいはスズキ・ソリオがベターです。
軽自動車の安い維持費、税金ほかのランニングコストが魅力なら、人気のホンダN BOXを買って子供の成長にあわせて2〜3年で別のクルマに買い換えるというのもアリかなと──。

現在、N BOXは軽自動車ナンバーワンの人気者なので、2〜3年後なら下取り価格も十分に高いと思われます。同じ軽自動車のスペーシアを指名しなかったのはESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム:横滑り防止装置)が付いていない(オプションにも設定がない)ことです。
ソリオでもメーカーオプションですが、この電子装置は現在ベストな安全装置ですので、是非とも装着車を選択したいですね。

スペイドは価格がネックになることは否定できません。が、1.5Lなので自動車税/自賠責などの経費はソリオと同じ。カタログ燃費はほぼ同一で、前述した走行シーンの違いでトルクに余裕のあるスペイドが逆転する可能性は否定できません。ただし、スペイドの助手席側にしか設置のないスライドドアのレイアウトは弱点になるかもしれません。当面、後席チャイルドシートへアクセスして子供を乗せることが必要なので、この点はディーラーで実際に試してください。

アナザー・チョイス

最後に、”アナザー・チョイス”として別のクルマを提案します。
候補車の4台に比べて200mmほど長いのですが、1.5Lエンジンのパワー&トルクは118ps/14.7kg.mともっともパワフル。リアドアは左右スライドドアで、荷室容量も4台に比べて余裕たっぷり。シート・アレンジはたいへんに多彩で秀逸です。

VSA(ヴィークル・スタビリティ・アシスト:横滑り防止装置)も標準装備され、169.8万円からとやや高価ですが魅力的なモデルだと思います。ホンダ・フリードスパイクです。

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