プリウスから大きく進化したプリウスα

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プリウスαは2011年5月に3代目プリウスから派生した5人乗りステーションワゴン&7人乗り3列シートミニバンという位置づけのモデルです。プリウスで評判が悪かった荷室の狭さを解消して、一気に人気モデルとなりました。

エクステリアはプリウスに比べて長く、水平にボディ後端まで伸びたルーフが特徴です。
運転席に乗り込むとインパネ回りのレイアウトの違いにプリウス・ユーザーならびっくりすると思います。同じなのはステアリングホイールのデザインぐらいで、まったく別のクルマに乗った印象です。ドライバーズシートにはLセレクション車以外にハイトアジャスターが付き、ステアリングにはチルト機構のほかテレスコピック機構が付いているので、不満の無いドライポジションが取れます。
エアコンはフルオートエアコン。走行モードによって稼働領域が変化しますが、電動コンプレッサーの採用で、アイドリングストップ時やEV走行モード時でもエアコンだけは作動します。
シフトレバーはセンタークラスターのスタート&ストップスイッチの下に運転席側にオフセットレイアウトして使いやすい設定です。足踏み式パーキングブレーキを踏んでスタートします。

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燃費向上+コストカットを達成したハイブリッドシステム

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プリウスαのハイブリッドシステムはプリウスをまったく同じスプリット式で、「リダクション機構付きTHSⅡ」というメカニズム。これは、駆動用モーターからの出力をリダクション(減速)ギアを介して伝えることで駆動モーターを小型化しています。

また、モーター駆動の電圧を500Vから650Vに上げ、さらにモーターの最高回転数を先代のほぼ倍の14000rpmまで高めたため、リダクションギアの効果でモーターを小型化したにもかかわらず出力は82ps(先代は68ps)にアップ。また小型化によって駆動用と発電用モーター合わせて40%の軽量化を達成、ハイブリッドシステム全体の重量も軽量化してコストダウンにも貢献しています。インバータや可変電圧システム、DC/DCコンバータなどで構成するパワーコントロールユニットも小型軽量ながら大きな電源供給が可能で、高出力モーターをサポートしています。また、モーターの型式がプリウスとは異なっていて、プリウスα搭載にあたってモーターの冷却を空冷式から水冷式に変更しています。

モーター駆動用のバッテリーは5人乗りには改良型のニッケル水素電池が搭載されています。7人乗りはスペース効率を上げるために、トヨタ車初となるリチウムイオン電池が搭載されました。
エンジンは2ZR-FXE型1.8リッター。これは主にエンジンの出力&トルク向上による高速走行での好燃費を狙ったものです。このエンジンとモーターの組み合わせたシステム全体の出力は136ps(100kW)と発表され、2.4リッターのガソリンエンジン搭載車に匹敵する加速力を得ているといいます。

状況に臨機応変に対応する賢いハイブリッド

プリウスαにもプリウスと同じドライビング時にドライバーの要求に応える走行モードスイッチが備わっていて、俊敏な動力性能が欲しいシーンではアクセルレスポンスに優れる「パワーモード」を選択、「エコドライブモード」ではアクセル操作に対して駆動力とエアコンの効きを抑えます。「EVモード」では、エンジンを停止してモーターだけで走行、極めて静粛性が高く深夜の住宅街を抜けるようなシーンや排ガスを出したくないガレージからの出庫の際に役立ちます。

この走行モードの使い道は元祖プリウスよりも効果がありそうです。「ECOモード」から「パワーモード」切り替えたときの加速感は、プリウスαが元祖プリウスを完全に凌駕しています。トヨタ製ハイブリッドの独特な加速感が一層際立った感触で圧倒的なパワーを感じさせてくれます。パワーユニットの総合的な出力&トルクはまったく同じなのに、です。この理由は、恐らくですが、車重増加に対処するため、最終減速比をプリウスのプリウスαの3.260から3.703と16%もローギアードな設定としたからだとおもわれます。

このパワー感を体験すると、もう「ECOモード」に戻す気分にはならず、「ECOモード」のアクセルレスポンスの悪さに閉口するだけとなってしまいます。一般的なユーザーでもこの「パワーモード」を使ったドライビングを体験してしまうと、以後「ECOモード」は選択するとは感が得にくく、仮にこの「ECOモード」を選択してもスロットルペダルを深く踏み込んでしまい、却って燃費悪化に繋がってしまうように思われます。普段使いなら「パワーモード」を選択してパーシャルスロットルでドライブするのが効率的かもしれません。

デメリットは居住性を意識し過ぎた「ボディサイズ」

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メカニカルな部分でプリウスとの差異は前述のバッテリーのほか、外観寸法でホイールベースが80mm長い2780mmであること、全高寸法が85mm高い1575mmことが上げられます。ホイールベースの延長は3列シートを収めるための処置、全高もバッテリーの収納と3列シートとの兼ね合いだと思われます。ただ、全高が1550mmを僅かですが超えたことで、一部ユーザーが購入を断念しているはずです。それは、国内の機械式立体駐車場の多くの全高規制値が1550mmだからです。購入を検討する際には、都心部のSCやデパートや自宅マンションの立駐のサイズ確認をしておきましょう。
また、車重増加に対応するためホイールのPCD寸法がプリウスの100mmから114.3mmにアップしています。

グレード構成は大きく分けて「S」「G」のふたつ、「S」にはスポーティな「ツーリングセレクション」と装備を簡略化した「Lセレクション」が設定され、「G」には「ツーリングセレクション」のみ設定があります。「Lセレクション」には7人乗りの仕様がありませんが、ほかにはすべて7人乗りが設定され、5人乗りの20万円高という価格設定です。

トヨタ・プリウスα スペック

ボディサイズ全長×全幅×全高 4615×1775×1575mm
ホイールベース 2780mm
トレッド(フロント/リア) 1540mm/1545mm
1530mm/1535mm(ツーリングセレクション)
車重 1450kg〜1480kg
駆動方式 FF
搭載エンジン 1.8リッター直列4気筒DOHC
エンジン最高出力 99ps(73kW)/5200rpm
エンジン最大トルク 14.5kg.m(142Nm)/4000rpm
モーター最高出力 82ps(60kW)
モーター最大トルク 21.1kg.m(207Nm)
トランスミッション 電気式CVT 
タイヤサイズ 205/60R16+スチール(S・Lセレクション)
205/60R16+アルミ
215/50R17+アルミ(S/Gツーリングセレクション)
JC08モード燃費 26.2km/リッター
車両価格 235.0万円〜320.0万円

特筆すべき装備

・7人乗りの駆動用バッテリーはトヨタ車初のリチウムイオン電池
・安全装備はプリウスに準ずる

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