クラウンが6気筒エンジンと訣別、
ダウンサイズした4気筒が載って進化型ハイブリッド・ヴァージョンになった

2012年12月に登場した14代目新型クラウンは、そのアグレッシブなフロントマスク&ラジエターグリル、さらにCMに登場したピンクの過激なモデルで評判となりました。ちなみに現行型クラウンは販売台数の半数以上がハイブリッド車となっています。先代クラウンのハイブリッド車販売構成比は15.8%だったので、新型にスイッチしてからはハイブリッドモデルがクラウンの人気を牽引しているわけです。

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2012年に発表となった14代目現行クラウン・ハイブリッドのパワーユニットを構成する直列4気筒DOHCガソリンエンジンは、出力・トルク178ps/22,5kg.m、駆動用モーターは143ps/30.6kg.m。現行アスリートの3.5リッターモデルには及ばないものの、エンジン+モーターのシリーズパラレル式ハイブリッドシステム(THSⅡ)全体のパワーは200psとされていて、2.5リッターモデルを大きく凌ぐパワーとトルクを持っていて、トヨタでは「3リッターV型6気筒エンジン並みのアウトプットが得られた」と発表しています。
ただし、ハイブリッド化にともなって、同等グレードの2.5リッターガソリン車に比べて90kgほど車重が増加しています。

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ハイブリッドシステムの特長・メリット

クラウン・ハイブリッドは他のTHS-Ⅱとほぼ同じ構造で、停車時にはエンジン停止(エアコンは稼働)、アクセルを踏むとモーターだけでスタート。通常走行ではエンジンとモーターを協調制御して最適に使い、充電も行ないます。場合によってはモーターだけの走行にも切り替えられます。加速が必要な場合にはエンジンに加えてバッテリーから電力供給を受けたモーターが強力にアシスト、伸びのある加速をもたらします。逆に減速すると回生ブレーキがエネルギーを回収してバッテリーに充電するわけです。

クラウン・ハイブリッドでロイヤルとアスリートの大きな違いはサスペンションセッティングとタイヤサイズです。アスリートのサスペンションは、ドライバーオリエンテッドな設定でハンドリングとキビキビ感を重視、スポーティな味付けが基本です。タイヤサイズは215/55R17(ちなみにロイヤル・ハイブリッドはひと回り小さい215/60R16)です。

ガソリンモデルよりもHVモデルを選ぶ理由

クラウン アスリート・ハイブリッド車のJC08モード燃費は23.2km/リッター。アスリートのガソリン車とハイブリッド車の価格差はおおむね50万円程度。この価格差をガソリン代だけでカバーするのは不可能で、アスリート・ハイブリッド車を選んだ場合のメリットは、2.5リッター車に比べて高い動力性能にあると言えるでしょう。加えて、ハイブリッド車ならガソリンの補給の回数は、ほぼガソリン車の半分で済むというメリットもあります。燃料タンク容量は65リッターなので単純にJC08モード燃費を達成するなら1400kmの連続走行が出来る計算となり、実質的で一般的なドライブ走行でも無給油で1000km以上の連続走行が可能となるはずです。このメリットは大きい。東京都内ではガソリンスタンドが減っていて、都心部などでは給油のために行列しなければならない状況も生まれています。給油の頻度が減るのは好材料です。

また、ガソリン車には装備されないハイブリッド車ならではの装備があります。例えば、クルマの姿勢を制御するVDIM(ヴィークル・ダイナミック・インテグレーテッド・マネージメント:非常に高度に統合制御する横滑り防止装置)、ステアリングヒーター、前席シートヒーター、車両接近通報装置などです。なかでもVDIMは優秀なシステムで、ガソリン車に標準装着されるVSC(ヴィークル・スタビリティ・コントロール)よりも高度に制御されています。

ハイブリッドモデルのデメリット

ただし、トヨタ系ハイブリッド車に共通する弱点・盲点にも注意しましょう。トヨタ製ハイブリッド車のモーター駆動用ニッケル水素バッテリーには保証期間が存在し、レクサス車も含めてすべて「5年未満、もしくは走行10万キロ未満」です。トヨタでもホームページのハイブリッドQ&Aコーナーで『駆動用ニッケル水素バッテリーには寿命があります。寿命は車の使い方、走行条件によって異なります』としか書かれていません。
北海道や東北地方の個人ユーザー以外が、ふつうにクルマを使って5年間で走行10万キロを超えることは無いと思いますが、5年後以降にニッケル水素バッテリーが寿命を迎えた場合、クラウン・ハイブリッドの場合、交換するバッテリーの部品代として18万9000円必要です。

この価格にはディーラーに支払うべき「バッテリー交換」にともなう工賃は含まれていません。この修理にともなう交換工賃の多寡は、5年後の物価水準・人件費に比例して決定されるので、現状では発表できないのです。また、現状でも販売店あるいは修理工場毎に異なる工賃が設定されていて、残念ながらトヨタで発表することは出来ないと言うことです。

トヨタ・クラウン アスリート・ハイブリッド スペック

ボディサイズ全長×全幅×全高 4895×1800×1450mm
ホイールベース 2850mm
トレッド(フロント/リア) 1545mm/1545mm
車重 1640〜1680kg
駆動方式 FR
搭載エンジン 2.5リッター直列4気筒DOHC
エンジン最高出力 178ps(131kW)/6000rpm
エンジン最大トルク 22.5kg.m(221Nm)/4200〜4800rpm
モーター最高出力 143ps(105kW)
モーター最大トルク 30.6kg.m(300Nm)
トランスミッション 電気式CVT 
タイヤサイズ 215/55R17+7.5J専用アルミホイール
JC08モード燃費 23.2km/リッター
車両価格 410.0万円〜543万円

特筆すべき装備

・VDIM
[EBD(電子制動力配分装置)付きABS、VSC(ヴィークル・スタビリティ・コントロール:横滑り防止装置)、TRC(トラクション・コントロール)、ESP(電動パワーステアリング)を統合協調制御するデバイス]
・ディスチャージ式ヘッドランプ(オートレベリング機能。LEDクリアランスランプ付き)
・緊急ブレーキシグナル
・ECB(電子制御ブレーキ)
・EVドライブモード
・ステアリングヒーター
・6速シーケンシャルシフト
・運転席&助手席パワーシート&シートヒーター

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